How My Heart Sings

ななほし、やほし、こころほし。

音楽

唐突だが iTunes ライブラリを整理したいと思ったのだが、上手くいかなかったのだが

煮詰っていたり目の前のことから逃げたかったりという場合に、急に掃除を始めたりしませんか。自分はします。ということで、ではさっそくやってみましょう… 今回は、1,500アルバムを越えてどうにも見通しの悪くなった、ポピュラー音楽の辺りを整理してみまし…

四分音ピアノの音は、心臓にダメージが大きい場合があります。ヴィシネグラツキー「24の前奏曲」

四分音ピアノという楽器について、耳にしたことがありますか?…では、十二平均律ではなく、二十四平均律という言葉については? …今聴いているのは、ロシア帝国の末期に勃興した芸術運動である「ロシア未来派」の作曲家イワン・ヴィシネグラツキー、Ivan Wys…

スティールドラム、始まりの音はあまりトロピカルじゃなかったみたい

今日聴いているのは、"The Original Trinidad Steel Band" という1960年頃に録音されたアルバムです。スティールバンドっていうくらいですから、スティールドラムを中心とした合奏ですね。スティールドラムっていうのはカリプソとか、トロピカルな音楽で良く…

夏も近いし南米の音楽とかどうですか。デジタル・クンビア Fauna "La Manita de Fauna"

季節が夏に近づいてきたので、聴く音楽もそちらのほうへシフトしていくよ! 今日はアルゼンチンのグループ Fauna の "La Manita de Fauna" っていうアルバムを聴いています。

ウラド・ペルルミュテールのショパン「練習曲」

ラヴェル弾きとして有名な Vlado Perlemuter、ヴラド・ペルルミュテール(1904〜2002)の演奏するショパン「練習曲」を聴いています。 ショパン自体は大人になってから聴き始めたので、青春と結び付いた思い出みたいなものは無いんですがそれでも好きな作曲…

メキシコのショパンかシューマンかリストか、リカルド・カストロ

メキシコのクラシック作曲家で有名な人というと、誰を思い浮べるでしょうか?というかそもそも、誰か思い浮べることができますか?ブラジルのクラシック作曲家というなら、ヴィラ=ロボスがいますけど、さてメキシコですか… ギター協奏曲がちょっと有名なマヌ…

ラフマニノフは微妙な位置にいる作曲家

今日はロシアの大ピアニストにして大作曲家Sergei Rachmaninov、セルゲイ・ラフマニノフ(1873〜1943)のお話しです。…大作曲家というのはちょっと違うかな…まず第一にピアニストですよね。2メートルを越す巨躯と、12度を掴める巨大な手。手が小さかったこ…

打楽器は良いね、癒されるね…「BALI 1928、バリ島に於ける1928年録音」

「BALI 1928、バリ島に於ける1928年録音」第五巻を買いました。おおまかに、いわゆるインドネシアにおいて演奏される「ガムラン」「ガムラン音楽」を収録したもので、1928年に 78 rpm disc に録音されたものです。ノイズの内から立ち昇る響きが魅力的なこの…

ロベルト・ジェラール、ファリャ以降で最も凄いヤツ?

今回の記事は、スペイン出身の作曲家 Roberto Gerhard、ロベルト・ジェラール(1896〜1970)についてです。「恋は魔術師」等で超有名なマヌエル・デ・ファリャ以降の最も重要な作曲家として、ロベルト・ジェラールは再評価が進んでいるそうです。入手し易い…

ホアキン・トゥーリナ、ほんのちょっと押しが足りないヤツ

今日はスペインの作曲家、Joaquín Turina、ホアキン・トゥーリナ(1882〜1949)のアルバムを紹介します。トゥーリナはスコラ・カントルムでヴァンサン・ダンディに学び、またピアノをモーリツ・モシュコフスキに学んだとのこと。マヌエル・デ・ファリャ(187…

過去記事の紹介、ワールドミュージック編(ただし、日本人が演奏したもの)後編

過去記事の紹介、ワールドミュージック編(ただし、日本人が演奏したもの)前編に続いて、タイトル通り日本人が演奏したワールドミュージックを紹介します。 今回は、コロンビア発祥の「クンビア」と、ジャマイカ発祥の「ダブ」です。 クンビアを日本人が演…

過去記事の紹介、ワールドミュージック編(ただし、日本人が演奏したもの)前編

自分は、いつもは主にクラシック音楽を聴いていますが、反動でも来るのか時々全然月のジャンルの音楽を聴きたくなるときがあります。具体的には、クラシック音楽ばかり聴くことに煮詰ってきたときとか。 「こんな同じ曲ばっかり聴いていて何になるんだよ!!ム…

過去記事紹介、ポピュラー音楽編

過去記事の紹介、今回は「ファビュラスウェイラーズ」「マリアンヌ・フェイスフル」「ペンギン・カフェ・オーケストラ」についてです。 The Fabulous Wailers このアルバムは、レゲエを大人買いしていた頃に、中身を見ずに買ってしまったものです。…だって、…

弦楽四重奏が艶やかに奏でるジャズ、クロノス・カルテット ”Music of Bill Evans”

今回紹介するのは、現代音楽専門の弦楽四重奏団として大変有名な Kronos Quartet 、クロノス・カルテットとウッドベースの Eddie Gomez 、エディ・ゴメス、が演奏する「ビル・エヴァンス作品集」です。曲によってギターのJim Hall 、ジム・ホールが参加して…

セルパンが唸る、チューバが歌うジャズ、ミシェル・ゴダードの ”ImpertinAnce”

チューバという金管楽器を知っていますか?オーケストラの後ろのほうに座っている、とても大きくてとぐろを巻いている、腕に抱かえるようにして持つ感じのやつです。 今日紹介するのは、Michel Godard、ミシェル・ゴダードというフランスのチューバ奏者のア…

チャック・ベリーと「マザー」と「バック・トゥ・ザ・フューチャー」

今日紹介するのは「ジョニー・B・グッド」「メイベリーン」「ロール・オーバー・ベートーベン」等の名曲で有名な Chuck Berry、チャック・ベリー(1926〜)です。…ってあれ?まだ存命なんですか。ってあれれ?まだ現役でアルバムを出し続けているらしいです…

マーガレット・レン・タンが弾く、ジョン・ケージ「孤島の娘たち」

今聴いているのは、 "Daughters of the Lonsome Isle" っていうアルバムです。ジョン・ケージ(1912〜1992)の、プリペアード・ピアノ、トイ・ピアノ、ピアノのための作品を収録したもの。奏者は Margaret Leng Tan (マーガレット・レン・タン)。シンガポ…

リカルド・ラモーテ・デ・グリニョンと画集「ゴヤ大全」

つい最近、フランシスコ・デ・ゴヤの画集と、Jordi Masó、ホルディ・マソが弾いた、バルセロナ出身の Ricard Lamote de Grignon 、リカルド・ラモーテ・デ・グリニョン(1899〜1962)という作曲家のピアノ曲のCDを二枚買いました。最初は買い物記事のはずだ…

フェデリコ・モンポウは癒しの音楽ではないと思うな

フェデリコ・モンポウ(1893〜1987)はスペイン、カタルーニャ州のバルセロナ出身の作曲家で、ピアノ曲や歌曲が有名。日本モンポウ協会 Amics del Frederic Mompou del Japó / Frederic Mompou Association of Japanを参照すると、スペイン語で Federico Mom…

良いオイストラフ、悪いオイストラフ

何でこんなタイトルにしようと思ったかというと、自分の中でダヴィッド・オイストラフというヴァイオリニストに対するイメージがどうにも固まらないから。ソ連邦最高のヴァイオリニストといいながら、良いときの録音と悪いときの録音で、差が大きすぎるよ。

ジャズ・チェロのアルバム ”Fred Katz and His Jammers” ”A Valentine for Fred Katz” ”If Trees Could Fly”

最近の買い物はジャズ・チェロのアルバムばかりで ”Fred Katz and His Jammers (Remastered)” ”A Valentine for Fred Katz” ”If Trees Could Fly” の三枚です。チェロで純粋にジャズというのは珍しい、とまではいかないかな?微妙なところ。 なお、今回購入…

マリア・ジョアン・ピレシュのモーツァルト「ピアノ・ソナタ全集」

Maria João Pires、マリア・ジョアン・ピレシュ(1944〜)はポルトガル出身のピアニスト。以前は「マリア・ジョアオ・ピリス」って表記だったけど、最近は「マリア・ジョアン・ピレシュ」になってきているそうです。 これはピレシュの演奏するモーツァルトの…

アリシア・デ・ラローチャのモーツァルト「ピアノ・ソナタ全集」

Alicia de Larrocha、アリシア・デ・ラローチャ(1923〜2009)はスペイン出身の大ピアニスト。手は小さいが大ピアニスト。Wikipediaには八度しか届かなかったと書いてある。アリシア・デ・ラローチャ - Wikipedia えっ、八度ってオクターブってこと?自分は…

プーランク「ぞうのババール」をいくつも

「ぞうのババール」 ”Histoire de Babar” はフランスの絵本作家ジャン・ド・ブリュノフ(Jean de Brunhoff)によって1931年に発表された絵本。これを元にフランシス・プーランクが1945年に作曲したのが、ピアノと語り手による「小象ババールの物語」 ”L'hist…

バレエ「エリート・シンコペーション」はラグタイムじゃないっぽい

スコット・ジョプリンのアルバムを探していたときひときわ目を惹いたのが、 Philip Gammon & The Orchestra of the Royal Ballet によるこのアルバム。 スコット・ジョプリンのアルバムって、たいてい似たようなジョプリンの顔が載ってるものばかりなんだけ…

遠藤郁子のショパン演奏はダントツなのになぁ

日本におけるショパンの第一人者と言って差し支え無いだろう、遠藤郁子(1944〜)によるショパンのアルバム。遠藤郁子は東京生れだが生後すぐ北海道に移住し、中学校まで北海道で育った。このアイヌ風衣装のコスプレはそのせいか…

アダム・フィッシャーのハイドン交響曲全集

Adam Fischer/Austro-Hungarian Haydn Orchestra、アダム・フィッシャー/オーストリア−ハンガリー・ハイドン・オーケストラによるハイドンの交響曲全集。1987年から2001年の録音で、33枚組み。

ハイドンのピアノソナタ。アンドラーシュ・シフとグレン・グールド

グレン・グールドのハイドン グレン・グールドによる演奏。発売当時、音楽雑誌では「グールドは他の奏者が知らない、高みへ通じる道を知っている」とか何とか、めちゃくちゃ褒めちぎられてた記憶がある。これより後にハイドンのピアノソナタを録音したアンド…

クレメンス・クラウスとウィーン・フィルのニューイヤー・コンサート

何で今頃ニューイヤーコンサートの話題?いや、クレメンス・クラウス好きなんで…

高橋アキのシューベルトのこと、弾いているベーゼンドルファーのこと

現代音楽専門の高橋アキさんがシューベルトの後期ソナタ?ということで一部で話題になった、はず。自分はダッシュで買いに行きました。一枚目は2007年、それ以降2009年、2012年、2014年、2016年という感じで発売されている。三枚目は、もう出ないと思ってた。