グラナドスのヴァイオリンソナタが好き
グラナドスというとピアノ曲が有名だけれど、今回は彼の書いた「ヴァイオリン・ソナタ」についてのお話し。
…一応、作品一覧等には載っているのだけれど、ほとんど演奏されることもなく埋もれてしまっているようだ。初めて聴いたのは、大津純子さんという日本のヴァイオリニストの録音だ。「大津純子 マラゲーニャ」手元にあるはずなのに出てこなくて、リンク先のアマゾンでは中古で投げ売りになっているけど、入手可能だと判ったときはとても嬉しかった。その解説においては、LP時代に一度録音されたのみ、とある。iTunes Storeでは、ふたつみつかった。
…みつかったのは良いけれど、微妙に埋め草っぽい扱いなのはとても心外だ…フェリックス・アーヨの録音のほうではトゥリーナのヴァイオリン曲全集のお尻にポツンと入っていて、最初それと気付かなかった。ぼーっと聴いていて「あれ、これって聴いたことある」となった。
曲はほんの10分と少し、単一楽章の曲。でも、曲の開始から息を飲むような美しさ。ゆらゆらとたゆたうヴァイオリン。この曲が等閑視されているのは解せない。おれ、ドビュッシーのヴァイオリン・ソナタよりこっちのほうが好きなくらいだな。
Youtubeに全曲の演奏があった。
なおこの記事は、How My Heart Sings : グラナドスのヴァイオリン・ソナタの再掲です。
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