パガニーニのギター曲が好き
パガニーニといっても「24のカプリース」みたいなのはあまり興味が無くて(ヴァイオリニストの端くれだというのに)。でもパガニーニのギターが入る曲は、どれも親しげで仲良さげで、とても好きです。
Paganini : Integrale per amandorlino & chitarra francese
Paganini : Integrale per amandorlino & chitarra francese
- アーティスト: Carlo Aonzo Sandro Volta
- 出版社/メーカー: Arion
- 発売日: 1998/02/15
- メディア: MP3 ダウンロード
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全然違う曲の話しをしますが、ヴィヴァルディの「ふたつのマンドリンのための協奏曲」ってのを弾いたことがありまして、その時「マンドリンってあんな小さいのに意外に音が通るんだな」思ったものです。
このアルバムでもマンドリンが、ギターよりよほど目立っています。全て短かい曲ながらどれも歌に満ち溢れ、これぞパガニーニを聴く醍醐味という感じです。ギターは伴奏で、これは他の、パガニーニのヴァイオリンとギターのデュオ曲と同じ構造。ギターの出番不足を補うためか、ギター独奏のソナタが何曲か入っています。
Paganini: Sonate per Violino e Chitarra
- アーティスト: Gianni Landroni,Gianfranco Iannetta,Nicolo Paganini
- 出版社/メーカー: Tactus
- 発売日: 2001/01/07
- メディア: CD
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ヴァイオリンとギターの両方に良い出番がある”Sonata concertata in A Major, Op. 61, MS 2”が入っている。といって、そうだからこの曲が格別良い訳ではなくて、ギターが主役の ”Grand Sonata” が良い訳でもなくて。その他のヴァイオリンが主役でギターが伴奏って曲も、とても親密な感じで良いです。
ヴァイオリンとギターの組み合わせは楽器の音量の関係で、ヴァイオリンとピアノより無理が無いと思います。音量が同じくらい同士の合奏なので、無理なく親密な感じに。
Paganini: 6 Duets for Violin and Guitar - Carmagnola - Grand Sonata
Paganini: 6 Duets for Violin and Guitar / Carmagnola / Grand Sonata
- アーティスト: Luigi Alberto Bianchi
- 出版社/メーカー: Dynamic
- 発売日: 2000/01/01
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ここからの三枚は、全てイタリアはジェノヴァにある Dynamic というレーベルの制作したアルバムです。ここは録音がレーベルとして統一感が無いというか安定感が無いというかなんですが、特定の作曲家を集中的に包括的に録音したりして、マニア受けするレーベルです。
いつもヴァイオリンの伴奏ばかりなのに辟易していた相方のギター奏者に対してパガニーニが提案した、あることとは?このアルバムのなかに答えが!
…ヴァイオリンの助奏付きギターソナタ ”Grand Sonata in A major, Op. 39, MS 3” が入っている。曲のタイトル通り、主役はギターのほう。いつも前に出て美しい旋律を独り占めしているヴァイオリンは完全に脇役扱いです。この曲ではいつもと違ってヴァイオリンはあっても無くても大差無い程度の賑やかしなので、省かれちゃう場合もあるみたい。
Paganini: The Complete Trios for Strings and Guitar
ヴィオラ・チェロ、あるいはヴァイオリン・ヴィオラ、とギターという編成。試聴のひとつ目がヴィオラ、チェロ、ギターで、ふたつ目がヴァイオリン、ヴィオラ、ギターの組み合わせ。
あんまり弦のほうが大きいとバランスが悪くなってくるような気がする。段々ギターは分が悪くなってきて、これくらいが上限かな?ギターはあんまり表に出なくて、主役の楽器が二つになった感じ。
Paganini, N.: 15 Quartets for Strings and Guitar
Paganini, N.: 15 Quartets for Strings and Guitar (The), Vol. 1
- アーティスト: Paganini Quartet
- 出版社/メーカー: Dynamic
- 発売日: 1994/01/01
- メディア: MP3 ダウンロード
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アルバムジャケットにある通り、カルテット、四重奏といっても、編成はヴァイオリン、ヴィオラ、チェロのギターの組み合わせ。曲の組み立て的には、基本的には独奏楽器がみっつになっただけなので、何が違うかというと…総花的になったというか焦点がぼやけたというか。ギター以外は良い出番がある。ギターの出番が減ってるじゃないか。というか、完全に音量的に負けているな。