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How My Heart Sings

ななほし、やほし、こころほし。

ティンバレスが全てを支配するラテンジャズ、ティト・プエンテ "Dance Mania"

北米の音楽 南米の音楽

ティンバレスという打楽器を知っていますか? 金属製の筒の上にプラスティック・フィルムを張った楽器です。演奏する時はたいてい、二つずつセットで使用します。自分はドラムセットに組まれているスネアドラムと混同していましたが、スネアドラムは両面にフィルムが張ってあって、音も異なる感じなのだそうです。

今回紹介するのは、Tito Puente、ティト・プエンテ(1923〜2000)の "Dance Mania" です。ティト・プエンテティンバレスという地味目の楽器をバンドの花形に仕立て上げた、掛け値無しに「全米で大人気の」音楽家だったのだそうです。

スタジオ録音でもけっこう凄い…曲は。

ティト・プエンテティンバレスの他にも、ヴィブラフォン/マリンバ等を弾くそうで、このアルバムでもそれらの楽器でソロを取ることがあります。とはいうものの、メインの楽器はティンバレスなんだそうで、ティンバレスでソロって、どんなものなんでしょうね? というか何ができるんでしょうか? ピンときません。

Dance Mania

Dance Mania

 

 

El Cayuco

El Cayuco

 

Cuando Te Vea

Cuando Te Vea

  • Tito Puente and His Orchestra
  • サルサ/トロピカル
  • ¥200

 

さて…実際に聴いてみます…基本的にビッグバンドの形態で、ブラス隊が活躍します。リズムはノリが大変良くて、メロディーはキャッチーで、どの曲も大変楽しめますね。ジャズと呼んで大丈夫なのか良く分りません。マンボとかサルサとか、もっとざっくりラテンと呼ぶべきなのかも。

ティト・プエンテティンバレスはタカタカと、金属の枠のほうを叩くリムショットという技法も多用されていてその場合はカンカンと、そこそこけっこう目立っていますが…別にそんな言うほどでも…バンドマスターとしての役割が強いのでしょうか? でもそれだけで、個人として全米で大人気になるんでしょうかねぇ…

演奏する姿を見て、真価が分った

試しにYoutubeで動画を観てみました。どちらもテレビ番組の公開録音を録画したもののようですが…いきなり一つ目で大当りが出ました。

TITO PUENTE EL REY DEL TIMBAL SOLO


TITO PUENTE EL REY DEL TIMBAL SOLO

 

バンドより前、中央にティンバレスを配置。00:39辺りまでティト・プエンテのソロです。他にキューを出す係のメンバーはいるんだけど、00:39でプエンテがキューを出すと、いっせいにバンドが演奏に加わってきます。まずここがかっこいい。

この後はCDみたいにそこそこ目立つ程度かと思ったら、ボーズを決めつつ他のメンバーを弄りつつ絡みつつ延々ソロを取り続けます。その度客席からは、笑いと歓声と拍手の嵐。自分も動画を観ながら何度か声を上げてしまいました。凄いエンターテイメント性です。ティンバレスはバンド全体のリズムを支配し、ソロを取り、ティト・プエンテは演奏する動作で表情で客を目でも楽しませ、と大忙しです。

EL REY DEL TIMBAL-TITO PUENTE,SHEILA E AND PETE ESCOVEDO 

もうひとつ、これはティト・プエンテシーラ・E、Pete Escovedo の三人が同時にティンバレスのソロを取っているものです。三人とも名のある打楽器奏者で、息の合った掛け合いを楽しめます。後、この動画のサムネイルで、ティンバレスの下が開放されている事も分りますね。

ちょうどサムネイルの中央にシーラ・E が居ますね。最初はシーラ・E がボーカルだけでなく打楽器奏者でもあるということを知らなくて、凄いなあ、どんだけ練習したんだろうとか思っていました。


EL REY DEL TIMBAL-TITO PUENTE,SHEILA E AND PETE ESCOVEDO

 

まとめ

動画を観て本当に良かったです。これを観ていなかったら、ティト・プエンテの真価を知らないまま過していたところです。これほどのステージなら、全米で大人気しても良いでしょう! いやはや凄いです。

他にも打楽器奏者でバンドリーダーでという括りで、Willie Bobo、ウィリー・ボボとか、楽器は違うけれどコンガ奏者の Mongo Santamaria、モンゴ・サンタマリアとかを観てみました。リズム楽器からバンド全体を支配するのは同じなんだけれど、ティト・プエンテのような芸人魂溢れる感じはしないかな…歌って踊って飛び跳ねて何でもして、客を喜ばせる気概というか。

ウィリー・ボボとモンゴ・サンタマリアは良い動画を見付けられなかったので、iTunes Store のリンクを貼っておきます。ハービー・ハンコックと組んだ "Succotash" でウィリー・ボボが刻むリズムは凄みがあります。 モンゴ・サンタマリアは、バンドの支配に徹しているかな。

Succotash

Succotash

 

A La Luna Me Voy

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