How My Heart Sings

ななほし、やほし、こころほし。

暴れん坊少納言、一体誰なんだ…

暴れん坊少納言」2010年完結、全七巻。凄いいまさらですが…

歴史まんが。表紙は女性だし表紙のドヤ顔のキャラの雰囲気からして少納言と言って誰のことか、良い子のみんなは言わなくても分るね?

この表紙は、うんちくを披露して自慢顔の清少納言さんです。清少納言はこの作品においては、こういう素敵なドヤ顔を決めるキャラとして描かれているのです。他のキャラとしては、和泉式部(同じく中宮定子に仕えた)、紫式部橘則光(旦那さん)、藤原道長等が出てきます。清少納言紫式部の活躍した時代が微妙にかぶっているかいないかであることを利用して二人の対立を創作、その背景に二人が使えた中宮藤原定子と、同じく後に中宮となる藤原彰子の後宮の争いを配し、当時の宮廷の雰囲気を描き出す楽しく笑える傑作。源氏物語を理解するのに「あさきゆめみし」が有用なのと同じレベルで、枕草子を理解するのに「暴れん坊少納言」もまた有用です。マンガ自体の方向性は違いますが。

なお、清少納言紫式部のライバル関係、という話しはこの作者の創作な訳ではありませんが、実際には両者の活躍した時代はズレているんだそうです。ものすごくざっくり書いてしまうと二人とも「一条天皇の中宮に仕えた、作家あるいは歌人」ってなっちゃうから、妄想ちからを刺激されちゃうんだけどね、実際は仕えたのが藤原定子藤原彰子の違いがあるからね。

後、紫式部は「紫式部日記」で清少納言について、漢字が使えるといって自慢してるけど実際は間違ってたりするのよねー(意訳)と当て擦るような記述があるそうです。これも妄想力を刺激するよね。なお、紫式部は「暴れん坊少納言」第一巻の第五段「同人の元をただせば十世紀」から出演しています。内向的、空想癖あり、集中する、時に暴走するタイプの人として描かれています…

この「暴れん坊少納言」本編はかなりギャグっぽいノリですが、付録の「平安高校 課外補習」という4コマまんがのほうはタメになる内容がやや多いです。タイトルから内容が何となく予想できそうなんだけど…本編に対するオマケの学園版というやつです。

中宮 藤原定子が先生役で、清少納言橘則光は制服を着て平安時代のことについて授業を受ける形態。ガクランやワイシャツ姿のキャラは新鮮でけっこう良い感じです。藤原定子のスーツ姿や清少納言のブレザー姿は可愛いですね。