How My Heart Sings

ななほし、やほし、こころほし。

20世紀の大発明、スティールドラムで奏でるジャズ

今日は、スティールドラムによるジャズを紹介します。奏者はスティールドラムの発祥の地にして本場、トリニタード・トバゴ出身の Rudy Smith、ルディ・スミスと、ニューヨーク出身の Andy Narell、アンディ・ナレルの二人です。というか、自分のライブラリでスティールドラムでジャズというの自体がこの二人だけです…。

この楽器はパン、スティールパン、スティールドラムと様々な名前で呼ばれます。Wikipediaによると、20世紀最後にして最大のアコースティック楽器発明、とまで言われているそうです。具体的には、ドラム缶の上の部分を凹ませ、音階を鳴らすことができるようにしたものです。現在は、一つで2オクターブ以上に渡る音域を演奏できるんだそうです。規模は違っても、子供のころにそんなことをして遊んだことがありませんか?缶って、叩く場所によって音が違いますよね。

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かっこいいジャズ・ヴィオラ ”Duke Ellington's Jazz Violin Sessions”

Duke Ellington's Jazz Violin Sessions

デューク・エリントン率いる小編成のコンボによる演奏。”Duke Ellington's Jazz Violin Sessions” ってなっていてアルバムタイトルにはヴィオラの文字は無いけれど、ソロは Ray Nance とステファン・グラッペリのヴァイオリン、 Svend Asmussen のヴィオラが入る。珍しいジャズ・ヴィオラのソロがフィーチャーされている、ヴィオラ奏者的にとても良い録音。自分は正直、このアルバムくらいでしかジャズ・ヴィオラというのは聴いたことがないです。

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マーガレット・レン・タンが弾く、ジョン・ケージ「孤島の娘たち」

今聴いているのは、 "Daughters of the Lonsome Isle" っていうアルバムです。ジョン・ケージ(1912〜1992)の、プリペアード・ピアノ、トイ・ピアノ、ピアノのための作品を収録したもの。奏者は Margaret Leng Tan (マーガレット・レン・タン)。シンガポール出身で、ピアノフォルテ奏者のメルヴィル・タンはお兄さん。

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リカルド・ラモーテ・デ・グリニョンと画集「ゴヤ大全」

つい最近、フランシスコ・デ・ゴヤの画集と、Jordi Masó、ホルディ・マソが弾いた、バルセロナ出身の Ricard Lamote de Grignon 、リカルド・ラモーテ・デ・グリニョン(1899〜1962)という作曲家のピアノ曲のCDを二枚買いました。最初は買い物記事のはずだったんですけど、だいぶ長くなりました…

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