ラグタイム三巨頭、スコット・ジョプリン、ジェームズ・スコット、ジョセフ・ラム
ここのところずっと、ラグタイムというものを聴いています。クラシックの側からは軽い音楽扱い、ジャズの側からは源流のひとつとして見られてはいるものの、敬して遠ざけられる体、あるいは軽んじられる体。でも聴いていくと、どちらとも違う、両方の良いところ取りだと言えなくも無いかも…と思うようになったり。
ちなみに、ラグタイム三巨頭っていうのは日本ラグタイムクラブ - Japan Ragtime Clubによると、Scott Joplin、スコット・ジョプリン(1868〜1917)と、James Scott、ジェームズ・スコット(1886〜1938)と、Joseoh Lamb、ジョセフ・ラム(1887〜1960)の三人のことだそうです。ちなみにジョセフ・ラムのみ、白人。
ジェームズ・スコット
最近これだけ買ったんだけれど、正直スコット・ジョプリンに比べると種類が少なくて困る。一枚目はタイトル通り、ピアノロールから録ったもの。ジェームズ・スコット本人の演奏なのかどうか不明。二枚目は2001年リリースで、まずまず新しい録音。Guido Nielsenはクラシック系のピアニストと思われる。
スコット・ジョプリンと比べてそんなに違いがあるのかというと、わりかし違う。ジェームズ・スコットのラグタイムはより広い音域を使っていて、ピアニスティックで派手な技巧が面白い。Guido Nielsenのジョプリンの演奏は整い過ぎていて今一つ面白みに書ける気がするんだけれど、このジェームズ・スコットの録音はパリッと弾いていて爽快感があって、曲想と合っていると思う。
ジョセフ・ラム
ちなみに、ラグタイム三巨頭の最後の一人、ジョセフ・ラムも種類が少ない。一枚目は作曲者自作自演。二枚目は、三巨頭全て録音しているGuido Nielsenさん。ジョセフ・ラムは、自分が特徴がまだ良く分っていなくて、困ったなぁ。ちょっと上品な大人し目な感じ? Guido Nielsenは例によってパリパリ弾いているけれど、ここでは曲と合っていない感じ。