How My Heart Sings

ななほし、やほし、こころほし。

打楽器は良いね、癒されるね…「BALI 1928、バリ島に於ける1928年録音」

「BALI 1928、バリ島に於ける1928年録音」第五巻を買いました。おおまかに、いわゆるインドネシアにおいて演奏される「ガムラン」「ガムラン音楽」を収録したもので、1928年に 78 rpm disc に録音されたものです。ノイズの内から立ち昇る響きが魅力的なこのシリーズはとても気に入っていて、集めているものです。この第五巻で完結。

iTunes Store で検索すると "Bali 1928" のシリーズは六つ引っ掛りますが、"Bali Anthology: The First Recordings" はベスト盤です。危うく買いそうになりました…

Bali 1928, Vol. V: Vocal Music in Dance Dramas

"Bali 1928, Vol. V: Vocal Music in Dance Dramas" はタイトルの通り、歌ものが中心です。ガムランといえば、みなさん金属系打楽器の合奏をイメージすると思います。なので最初は、失敗した失敗した失敗した!!と思いましたが、まあこれはこれで。もちろん、歌詞の意味などまったく分らないわけですが。

ガムランで歌ものといえばケチャだと思います。「ケチャケチャ!チャッチャッチャッチャチャチャ」ってやつです。アルファベットには kecak とか ketjak と転写されるようですね。このアルバムには入っていませんが、Wikipedia によるとはじめてケチャが演奏されたのは1933年辺りとのことで、仕方無いですね。このアルバムが録音された1928年辺りには、まだ存在していない訳です。

Bali 1928 Vol V

Bali 1928 Vol V

 

 

Tembang Semarandana

Tembang Semarandana

  • Cepung Monyèh Sasak from Lombok
  • ワールド
  • ¥200
Bapang Topéng Prabu Dangdang Gendis IV

Bapang Topéng Prabu Dangdang Gendis IV

  • Topéng of Kaliungu, Denpasar
  • ワールド
  • ¥200
Lagu Rajapala

Lagu Rajapala

  • Jangér of Kedaton, Denpasar
  • ワールド
  • ¥200

Bali 1928 Gamelan Gong Kebyar: Belaluan Pangkung Busungbiu

金属系打楽器による合奏、というイメージに沿うももを選ぶなら、この "Bali 1928" のシリーズだと第一巻 "Bali 1928 Gamelan Gong Kebyar: Belaluan Pangkung Busungbiu" だと思います。後は第三巻 "Bali 1928, Vol. III: Lotring and the Sources of Gamelan Tradition" も。

こうした金属系打楽器の合奏は「ゴン・クビャール」という形式だそうです。「ゴン」が "Gong" ですね。「クビャール」は "Kebyar" で、稲妻とか閃光という意味だそうです。…詩的な名前です。この "Gong Kebyar" も、成立は二十世紀になってからとのことです。

Bali 1928: Gamelan Gong Kebyar

Bali 1928: Gamelan Gong Kebyar

 

 

Kebyar Ding I: Kebyar

Kebyar Ding I: Kebyar

  • Gong Belaluan
  • ワールド
  • ¥200
Gending Sesulingan

Gending Sesulingan

  • Gong Pangkung
  • ワールド
  • ¥200

 ガムランの歴史を少しだけ

ケチャ」「ゴン・クビャール」について少し触れました。後は…「ジェゴグ」というのがあります。「竹のガムラン」という意味とのことです。自分の頭の中に鳴っているガムランの楽器を、竹製の打楽器に置き換えてみてください。それが jegog、ジェゴグです。

検索してみると、ジェゴグが成立したのは1912年ころ、バリ島西部のジュンブラナ県で演奏されていたが、インドネシア全土で知られるようになったのは1980年代とのことです。詳細は神戸大学リポジトリにある「日本におけるジェゴグ」という論文を読んでみてください。

ケチャ」「ゴン・クビャール」「ジェゴグ」どれも成立は二十世紀以降です。Wikipedia を読むと、どれもインドネシア音楽の「近代音楽」「商業的、観光的音楽」として分類されるそうです。後で動画を紹介しますが、動画はどれもフラッシュがばんばん焚かれているのが写っていたりします。

打楽器の音楽は良いね

タイトルにも入れましたが、これら打楽器主体の音楽は聴いていて癒されます。マッサージされているみたいに感じます。

弾く側としてもまた、打楽器というのは癒されるものだと思います。以前、浜松市の楽器博物館というところでガムランの楽器を演奏できる展示があって、半日くらい色々な楽器を叩きまくったことがあります。…あれは得難い体験でした。打楽器は演奏行為と発音が非常に直接的に結び付いているので、演奏していると身体が気持ち良いんです。

ケチャ

ケチャは、打楽器を声に置き換えたものというか、そういう風に自分のなかでは理解しています。歌詞が分らないせいもあるんでしょうが、「ケチャケチャ、チャチャチャ」っていうのが打楽器に聴こえるのです。

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ゴン・クビャール

サムネイルは、これぞガムランという感じの楽器が写っていますですね。演奏内容も同じく、これぞガムランという感じです。

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ジェゴグ

さきほど書いた通り、ジェゴグは「竹のガムラン」ということで、金属系でなく木質系の楽器を使用しているので、音がまったく異なります。チャカポコ、カタカタコトコトと丸っこい音が鳴っていて、個人的には一番好きです。

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