過去記事の紹介、ワールドミュージック編(ただし、日本人が演奏したもの)後編
過去記事の紹介、ワールドミュージック編(ただし、日本人が演奏したもの)前編に続いて、タイトル通り日本人が演奏したワールドミュージックを紹介します。
今回は、コロンビア発祥の「クンビア」と、ジャマイカ発祥の「ダブ」です。
クンビアを日本人が演奏したもの
クンビアというのは、南米はコロンビア辺りが発祥とされるポピュラー音楽です。初期のものは、1950年代辺りから録音が残っているそうです。1960年代に商業音楽化が進み、世界中で聴かれたとのこと。規模は違えど、ボサノバやレゲエと同じような道を通ったんでしょうか。
ここで広田三枝子さんが歌っている「恋のクンビア」は1965年の作品で、日本人が作曲したものです。この年の紅白歌合戦出場曲です。ちょうど、クンビアの商業化と時期が近いですね。日本でこんな曲が書かれ、紅白歌合戦で歌われるのだから、けっこう流行ったんでしょうね。
この記事については、まず曲を聴いてくださいとしか言えないです。聴けば分るさ。上手く真似したとかパクリとかいうレベルを越えているので。
ダブを日本人が演奏したもの
Dub、ダブとは何でしょう?Wikipedia によると、以下のように定義されているようです。
ダブは(レゲエ)楽曲のリズムを強調してミキシングし、エコーやリバーブなどのエフェクトを過剰に施すことで、原曲とは全く別の作品に作り変えてしまうことである[1]。リミックスの元祖とも言われる。
まあ、原曲を跡形も無いくらい変形してしまうようなもの、でしょうかね。でも、良くある「リミックス」とは違って、曲を台無しにしたりはしないようです。原曲の良いところだけ吹き飛ばして、何も後に残らないようにしてしまうようなものとは。
このアルバムにおける原曲というのは、沖縄諸島辺りで歌われる民謡とかそういったものです。素朴で暖かな原曲がダブという手法によって異化され、全く別の音楽のように…はなっていないな。原曲が強過ぎるのかも。どれだけエフェクトをかけようが何をしようが、全然負けていない。
どんなものか聴いてみようという方は、この記事を読んでみてください。