クレメンス・クラウスとウィーン・フィルのニューイヤー・コンサート
何で今頃ニューイヤーコンサートの話題?いや、クレメンス・クラウス好きなんで…
New Year's Concert 1941
クレメンス・クラウスとウィーン・フィル、1941年のニューイヤー・コンサート。戦時中だ。大変に録音状態が良くて、存分にオーケストラの音色を楽しめる。
- アーティスト: Vienna Philharmonic Orchestra
- 出版社/メーカー: TON 4 RECORDS
- 発売日: 2006/12/01
- メディア: MP3 ダウンロード
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弦の速いパッセージとかでもごもごガサガサする感じのところもあるけれど、弦合奏が柔らかい凄い良い匂いのする音がするんだなぁ。何なんかなぁ。やっぱりボウイングが違うのかなぁ。一曲目 ”Frauenwürde”「女の面目」の出だしから、息を飲むような雰囲気の良さだ。もう、ニューイヤーコンサートはこれだけ聴いていれば良いとさえ思ってしまう。
New Year Concerts (1952-1954)
こちらは同じクレメンス・クラウスとウィーン・フィルの組み合わせだけど、戦後の録音。録音は段違いにクリアになっているけれど、臈たけた雰囲気は一枚目の、戦前の録音のほうにより感じる。でもこういう比較は、録音の条件が同じじゃないので不公平だとは思う。
この戦後の録音も、少し曇ったような音にしてやると、ぐっと良い雰囲気になるかもしれん。逆もまたしかり。戦前の録音をリマスタリングとかすると、良い雰囲気だと思っていたものが吹き飛んじゃうかもしれん。というか、そういうのはありがちな話しで。
聴く側の調子だって日々刻々変っている。何度聴いてもそのアルバムの印象が変らないとしたら、それは聴いていないからだ。
…ブン投げ状態で終る。