マリアンヌ・フェイスフル、20世紀ブルース
Marianne Faithfull、マリアンヌ・フェイスフル(1946〜)はトリビュートアルバムが作られていたりしているくらいで、そこそこ有名らしいです。クラシックの側からは、クルト・ワイルとかを濁声で歌う人、という認識、で合ってると思う。アマゾンとかで検索すると、凄いロリータフェイスでジャケットに写ってる、アイドル時代のアルバムとかもひっかかるけどな。
Blowin' in the Wind
アイドル時代のマリアンヌ・フェイスフルがボブ・ディランの、というかピーター・ポール&マリーのカヴァーのほうが有名な「風に吹かれて」を歌ったもの。
ジャケット絵、髪の毛はストレートでツヤツヤで可愛いけどね。動画のサムネイルも、凄い美少女が写っているし、動画を観ると分るけれどステージ上での初々しい仕草とか凄い可愛いけど、それだけだ。可愛いだけで中身は無いとしか…
Marianne Faithfull As Tears Go By Hullabaloo London 1965
20th Century Blues
マリアンヌ・フェイスフルのアルバム、20th Century Blues(自分が購入した時は、帯の邦題はワイマール共和国の夜ってなってた)1997年発売、2000年4月に購入。クルト・ワイル、ハンス・アイスラー、フリードリヒ・ホレンダーなどの楽曲を含むアルバムです。編成は歌とピアノ、ベースのみ。ライブ録音。多分、小さなライブハウスとかで歌っている。マイクのノイズとか入りまくり。自分の中では、「マリアンヌ・フェイスフルの赤いほう」と呼んでいます。
ロックシンガーとしての彼女にでは無くワイル等を歌う彼女に興味がある訳で、ロリータフェイスのアイドル歌手だったとかミック・ジャガーの恋人だったとかジャンキーだったとかいう過去には興味は無いのですが、酒とタバコとクスリで嗄れて潰れて痛々しくも雄々しくも響くというふうの彼女の歌声の背景というかプロフィールというかそういったものを頭に入れておくのも良いのかな…とも思う。
曲の出自を知らなければ、極く古いロックのアルバムだと思うかも知れない。いや、良く知らんけど。別に、私の人生見て!!という感じではなく、何か漂白されたような軽みさえ感じるし、さっきは痛々しいと書いたけど、そういう感じは背景に隠れてあまり見えない。今でも好きなアルバム。
時期が同じかは分らないけれど、Youtube に動画があったのでリンクしておきます。フランスのテレビ番組にマリアンヌ・フェイスフルが出演しているものです。インビューとステージ風景が交互に写される感じ。英語で喋っているところにフランス語の通訳がかぶるので何を言っているのか分らんけれど。
Broken English
マリアンヌ・フェイスフルをロックの側から聴くのなら、こっち。自分の中では、「マリアンヌ・フェイスフルの青いほう」と呼んでいます。青のなかにポツンとタバコの火が見えて印象的です。
アイドルから、クスリで潰れた声で歌う渋いロッカーへ。 歌もジャケットも、”Blowin' in the Wind” の頃と比べてみて欲しい。動画で太々しいところを観て、最初のころの動画と比べて欲しい。
Marianne Faithfull - Broken English 1979
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