マヌエル・キロガ、イザイ「無伴奏ヴァイオリンソナタ」の被献呈者
マヌエル・キロガ、Manuel Quiroga(1892〜1961)はスペイン出身のヴァイオリニストで、ウジェーヌ・イザイ「無伴奏ヴァイオリンソナタ第6番」の被献呈者。この曲は7分くらいの短かい曲だけど、割と派手な感じがあって、中間部のスペイン風の部分とともに耳に残る。
イザイの無伴奏ヴァイオリンソナタは他にヨーゼフ・シゲティ、ジャック・ティボー、ジョルジュ・エネスコ、フリッツ・クライスラー、Mathieu Crickboomへ献呈されている。Mathieu Crickboomという人は自分はまったく知らないけれど、他の奏者は誰でも名前を知っている錚々たる面子で、Mathieu Crickboomもマヌエル・キロガも凄い人なのだろうな。
この録音は状態が悪くて聴くのが少々辛いのだけれど、マヌエル・キロガ自作自演を四曲も収録していて興味深い。地元スペインの雰囲気のある曲。
こちらのほうは録音状態がそこそこ良くて、普通に楽しめる。
シゲティは弓の圧力とかアタックとかが強過ぎる。ティボーはまず音程、それに音のずり上げずり下げが気になる。キロガはクライスラーを、もう少し背筋を伸ばした感じというかパリっとさせた感じというか。なるほど「無伴奏ヴァイオリンソナタ第6番」のイメージがあるな、とか何とか。
マヌエル・キロガに献呈された、イザイの「無伴奏ヴァイオリンソナタ第6番」、Youtubeで聴いてみてください。どんな曲だと感じましたか?