How My Heart Sings

ななほし、やほし、こころほし。

Gábor Szabó、変な音を出すギタリスト

Gábor Szabó、ガボール・ザボはハンガリー出身、二十歳からバークリー音楽大学で学んだ、ジャズというかフュージョンのギタリスト。アドリブ命みたいな雰囲気ではない。ジプシー音楽の香り。どこかしら、とぼけた感じがする。

検索してみると、フォークギターに後付けピックアップを付けて弾いていたとか、ベン・ジョンソン違うだろジョージ・ベンソンの有名な”Breezin'”はこの人のカバーだとか何とか。

Breezin'

"Breezin'" はこの ”High Contrast” というアルバムに収録されています。試聴リンクはガボール・ザボとジョージ・ベンソンを並べていますので、両方を試聴してみてください。

High Contrast

High Contrast

 

 

Breezin'

Breezin'

 

Breezin'

Breezin'

ガボール・ザボの演奏はジョージ・ベンソンの演奏に劣らない、良いものだと思う。でも、自分が今まで聴いてきたジャズギターの音色とはずいぶん違う気がする。丸くて、空気感があって、何より手作り感があって、妙なピークがあって、チープな音色。Web検索していた時のキーワード、フォークギターに後付けピックアップ、というところが問題なのかも知れない。

ガボール・ザボのギターについて

まず、フォークギターって何だ。スチール弦アコースティックギターのことか。これにピックアップを付けるって、エレクトリックアコースティックギターエレアコ)みたいなものなの?ギターの分類はややこしい。

「ブリージン」だけでは分らないので、さきほどのガボール・ザボのアルバムから、さらに二曲。…何というか、ジャズギターからは遠い、変な音がすると思います。

If You Don't Want My Love

If You Don't Want My Love

 

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後付けピックアップというところがミソなのかな。もう少し検索すると、ガボール・ザボの使っていたピックアップはディアルモンド、DeArmondという会社のものだそうだ。一緒にひっかかる言葉は、「安物」「安いけど良い音」「ケニー・バレルも使ってた」等々。

ケニー・バレルのアルバムを聴いてみる

それじゃあということで、ケニー・バレルのアルバムで手元にあるものを聴いてみる…うーん、ケニー・バレルの録音ってほとんど持っていないしそれほど好きじゃないし小さな変化とか全然分らない。何とも…そう言われるとそういう風に、似ているようにも聴こえてきてしまう。ちょっとチープな感じの音色とか?

まあ、ディアルモンドのピックアップといってもいくつも種類があるそうだし。楽器が同じという情報は無かったしピックやらアンプやら音色を決定する要素は他にまだまだあるしね。みなさんはどう感じましたか?

Midnight Blue

Midnight Blue

 

K Twist

K Twist

動画を観てみる

Youtubeガボール・ザボのライブがアップされていました。使っているギターはフォークギターっぽいし、ディアルモンド、DeArmond の後付けピックアップも大写しになるし、特徴的な音色も分るし、大変参考になる動画です。

www.youtube.com

まとめ

Gábor Szabóは、Bill Frisellと並んで好きなジャズギタリストです。でも二人とも、ジャズギタリストと言い切ってしまうのはちょっとアレな人達だな。