ジャン・ミッシェル・ジャールの ”Les Concerts En Chine” と中国の開放路線
ジャン・ミッシェル・ジャール、Jean-Michel Jarreは、映画音楽で有名なモーリス・ジャールの息子さん。強烈なジャケット絵は覚えていたけれど、中学生の当時はこづかいが無くて、これは買えなかった。
1981年、共産中国でのライブ録音。開放路線を見せ付けるための中国共産党の一大イベントの記録である。当時の中国は文革四人組の死刑判決から開放政策をやり始めたところで、このコンサートはその象徴的出来事。
当時大量の電気を食いまくるシンセサイザー群に電源を供給するために、周囲の村々から明りが消え去ったとか何とか。当時のフランス人だから共産中国に何か共感するものがあったからコンサートを開いたんだろうけどさ、何だかなー、とは思うけどそんなことは関係無く、良い演奏良いライブだと思う。聴衆も最初はお行儀良く拍手してるけど、そのうち盛り上ってくる感じするし。
冗談だけど、スネークマンショーの「ハヤチヤマンペー」ネタみたいに沈黙が怖い状態になっているのか、スターリン政権下の党大会みたいに拍手を最初に止めたヤツは次に居なくなるみたいになっているのか、ある意味ドキドキしながら聴いたんだけど。
- アーティスト: Jean-Michel Jarre
- 出版社/メーカー: Dreyfus
- 発売日: 2004/05/10
- メディア: CD
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ちなみにこちらは中学生のころ、冨田勲の「惑星」、喜多郎の「シルクロード2」と同じくらいの時期におこづかいで買った、個人的に思い出深い物です。シンセサイザー物にハマっていたんだね…