How My Heart Sings

ななほし、やほし、こころほし。

音楽

エフゲニー・キーシンのショパンは重い子

今日紹介するアルバムは、ロシアを代表するピアニスト、エフゲニー・キーシン(1971〜)がRCAレーベルに録音したショパンの集成、五枚組みです。で、今回のタイトルなんですけど…このアルバム、五枚組みという量以上に、内容が重い…

藍川由美、歌詞がちゃんと聞き取れる日本語の歌唱

日本語だと分らないような歌唱は嫌だ どの録音を聴いても大体において、どれもこれも何語で歌ってんだか分らん訳です。母音が曖昧だったり妙に巻き舌だったり棒読みだったり。イタリア語か何かか。少なくとも日本語に聞こえない。

第20回浜松国際ピアノアカデミー、オープニングコンサートに行ってきました。

浜松国際ピアノアカデミーは中村紘子が音楽監督で、若きピアニストの登竜門として今年で20回を迎えた。パンフレットを見ると「ピアニストのための筋肉トレーニング講座」とかあって、これは受講してみたいかも。 オープニングコンサートの会場は浜松市中区、…

ハムザ・エル・ディン、エジプトのウード奏者

今回紹介するのは、中近東から北アフリカ辺りで弾かれるoud、ud、ウードという楽器です。アフリカといってもエジプトはアラビア半島と地理的に近いし、同じ楽器が弾かれたりするくらい文化的にも近いんだなあ、とか何とか考えつつプレイリストを検索してみる…

フェラ・クティ、過激なハイライフ

Fela Kuti、フェラ・クティ(1938〜1997)はナイジェリア出身のミュージシャン、黒人開放運動家。「アフロ・ビート」を創った人。そこそこ裕福な家庭に生まれ、1958年にはイギリスのトリニティ音楽大学に留学。そこで黒人差別に遭遇したことが、後年の活動に…

親指ピアノ、ドゥミサニ・マライレ、コノノNo.1

自分はクラシックを主に聴きますが、時々反動でもあるのか、まったく違うジャンルのものを聴きたくなるときがあります。楽器からして違う、音階からして違う、世界観からして違う、考え方そのものが根底から違うようなものが聴きたくなるのです。 今回紹介す…

「このすば」エンディングテーマはカントリー・ミュージックか?

アニメ「この素晴らしい世界に祝福を」エンディングテーマ「ちいさな冒険者」。キャラデザ、作画、演出、演技と全て揃った神アニメ。アニメも終盤に差し掛かってきたので、買っておこうかと。アクア版、めぐみん版、ダクネス版、オフヴォーカル版まで買って…

フランシス・ベベイは垢抜けてる

フランシス・ベベイ、Francis Bebey(1921〜2001)はカメルーン生れ。名前がフランスっぽいのは何でかと思って、カメルーンという国の成り立ちを調べてみた。 カメルーンは当初ドイツ保護領で、第一次世界大戦でドイツが破れた後はヴェルサイユ条約により西…

ジャケットに写ってるのって、ヤマハのギターだよね?

小ネタ。これはタイトル通り、1970年〜1976年にナイジェリアで録音されたハイライフ他のアルバムです。ちなみにハイライフっていうのは、アフリカ発祥の音楽のジャンルです。 ハイライフ(Highlife)は1920年代にガーナで発祥し、シエラレオネ、ナイジェリア…

にこにこ笑顔でだらだらハイライフ

今回紹介するのはガーナの、ハイライフという音楽です。大まかには、ブラス隊とかギターが入る編成でジャズにアフリカの風味をトッピング、みたいな感じのものです。ああ、二枚目三枚目は「アフロビート」「ファンク」「フュージョン」って書いてありますね…

フランツ・リストの「クリスマスツリー」、ガーシュイン自作自演

直近のお買い物はタイトルの通り。このブログを書くようになってから購入数が減って、お金が溜ってウハウハです! Karácsonyfa (Hungaroton Classics) Ernő Szegedi ホリデー ¥1500 Ernő Szegedi、ナクソスのページ等でエルノ・ゼゲディって訳になっている。…

いまさらだけど「四月は君の嘘」のことを少し話そう

新川直司の少年まんが「四月は君の嘘」は全11巻。ピアニストで主人公の「有馬 公生」と、ヴァイオリニストでもう一人の主人公の「宮園 かをり」の物語です。2014年にはアニメ化されて、作中で演奏される曲を収録したアルバムなんかも出ました。 有馬公生く…

ショスタコーヴィッチのジャズ・アルバム

今回紹介するアルバムは、ドミートリイ・ドミートリエヴィチ・ショスタコーヴィチ(1906〜1975)の作曲したジャズの曲を集めたものです。演奏はリッカルド・シャイー/ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団。リッカルド・シャイーはわりとこういう変なものを…

リヒャルト・シュトラウスなんて一生聴かないと思ってた

ガーシュインとか聴いている最中なんだけど、思い付いちゃったので。 自分は弦楽合奏団でバッハだヴィヴァルディだという曲を弾いてばかりいたせいか、大オーケストラを駆使した派手な曲とか作曲家とかに対して偏見があります。それで、今回のタイトルなんで…

ヤマハの技術力、大勝利

ノンサッチ原盤。二枚ともガーシュウィン自作自演。ピアノロールに記録されたものを再生録音したものなので、音質には問題無し、というか大変良好。78 rpm discから録音したものは、やっぱりノイズが気になるしな。 The Piano Rolls アーティスト: George Ge…

ガーシュインはジャズとクラシックを融合うんぬんかんぬん

前のエントリでジェリー・ロール・モートン(1890〜1941)について書いた。この人の録音は普通にというか素直に「ジャズ」として耳に入ってきたので、さて今度はジョージ・ガーシュイン(1898〜1937)について書いてみようかな…ラプソディ・イン・ブルーはた…

StarWarsの曲を、長調と短調を入れ替えて弾いてる動画が凄かった。音楽の力を感じた

StarWarsの曲を長調と短調を入れ替えて、エレクトーンげふんげふん電子オルガンで弾いている動画。長調の曲は短調に。短調の曲は長調に。…いやあ、最近のエレクトーンげふんげふん電子オルガンって凄いのな。 StarWars.Electone(MajorKey⇔MinorKey)スターウ…

ジェリー・ロール・モートンのストンプ、アーリー・ジャズ

少し前に、ジェリー・ロール・モートン(1890〜1941)の自作自演アルバムというのを買った。アルバムの表記を信用するなら、1923年から1926年の間に録音されたもののようです。 ジェリー・ロール・モートンは、「おれがジャズの創始者だ!!」って言って自慢…

ラグタイム三巨頭、スコット・ジョプリン、ジェームズ・スコット、ジョセフ・ラム

ここのところずっと、ラグタイムというものを聴いています。クラシックの側からは軽い音楽扱い、ジャズの側からは源流のひとつとして見られてはいるものの、敬して遠ざけられる体、あるいは軽んじられる体。でも聴いていくと、どちらとも違う、両方の良いと…

ラグタイムとは何か。今でも生きているのか?

最近、ラグタイムというジャンルを集中的に聴いています。ラグタイムとは何か?1910年代当時は楽譜が大量に出版されたり、ピアノロールに大量に録音されたり、凄かったんだそうですよね。曲の特徴は…とりあえず、Wikipediaから引用してみる。…シンコペーショ…

ドメニコ・スカルラッティへの再入門

今週、ドメニコ・スカルラッティの曲集を一枚買った。自分はドメニコ・スカルラッティに対して、実はあんまり良い印象を持っていなんだけど…このアルバムでチェンバロを弾いているのはピエール・アンタイ、Pierre Hantaï 。 Scarlatti: 22 Sonates Pour Clav…

ピエール・アンタイのスカルラッティ、トルコのウード、RCA時代のヴァンゲリス

今日の買い物報告。 Scarlatti: 22 Sonates Pour Clavecin Pierre Hantaï クラシック ¥1650 Sonata In D Minor, Kk. 141: Allegro ピエール・アンタイ クラシック ¥200 provided courtesy of iTunes Twitterで凄い褒めてる人が居たので、試しに購入。ピエー…

コントラバスの独奏、ってどんなものかしら

自分ちの小さなスピーカーで聴いていると、ちょと自信が持てないのだ。今、ソロパートを演奏しているのがコントラバスなのか、それとも風邪をひいて、鼻声かつガラガラ声かつ口の中が渇いているために音程が定まらなくてかつお腹に力が入らなくて大きな声を…

優雅で湿っぽい「平尾貴四男 作品集」

平尾貴四男(ひらお きしお)(1907年〜1953年)は日本のクラシック作曲家。慶應義塾幼稚舎を経て慶應義塾大学医学部入学、その後文学部へ転籍して卒業。音楽は、陸軍軍学隊長の大沼哲(おおぬま さとる)に師事し、その後スコラ・カントルムとセザール・フ…

エルネスト・レクオーナ、バンドマスターにしてクラシック作曲家

Ernesto Lecuona、エルネスト・レクオーナ(1896年〜1963年)はキューバ生れのバンドマスターにしてクラシックの作曲家。世界的成功を収めたレクオーナ・キューバン・ボーイズのバンマスとしての名声の影に隠れているけれど、自身の作曲の師は同じくキューバ…

フランツ・リストのメフィストワルツと後期作品集、ジェリー・ロール・モートンのアーリージャズ

直近のお買い物は以下の通り。…やっぱり、これくらい小まめに書かないと、月間30〜40枚程度も溜めてしまったら書くこと自体がおっくうになるな。 Liszt : 4 Mephisto Waltzes, Bénédiction & Variations On 'Weinen, Klagen, Sorgen, Zagen' シプリアン・カ…

フランシスコ・ミニョーネ、ブラジル風ワルツ

Francisco Mignone、フランシスコ・ミニョーネ(1897〜1986)はイタリア系移民の子で、ブラジルの作曲家。ヴィラ=ロボスよりちょうど10才年下、ガーシュインより1才年上。地元サンパウロ音楽院を経て、イタリアへ留学しミラノ音楽院卒。大変な多作家でオペ…

小澤征爾のラヴェル、コントラバス協奏曲、プーレーズのピアノ曲、マティアス・ストールのヴィブラフォン

タイトル詐欺…ほんとはグラミー賞を受賞した、めっさ売れていると評判の、小澤征爾のラヴェル「子供と魔法」を買おうと思ったのだけれど、iTunesStoreには抜粋版しか売っていないっぽいです痴ね。ということで…ちなみに、2008年サイトウ・キネン・フェスティ…

松平頼則「ピアノ曲撰集」を楽しむ

松平頼則(1907年生、2001年没)は日本の作曲家。名字の通り松平子爵家に連なるが、生家は本人が高校生のころ、大正年間に没落。親戚の援助で大学は慶應義塾大学仏文科へ。作曲は小松耕輔に学ぶ。師の小松耕輔は1920年頃パリ音楽院に留学しヴァンサン・ダン…

ドラゴネッティ、エルネスト・レクオーナ、平尾貴四男のアルバムを購入しました

一つ前の記事の続きを書こうと思ったのだけれど、30枚近くもあって紹介だけであってもつらつら書いていくのが辛いので、諦める。ましてや感想などとうてい。今後は購入した都度書いていこう… Dragonetti: Double Bass Concerto & Works for Double Bass Pado…