How My Heart Sings

ななほし、やほし、こころほし。

トロンボーンとバリトン・サックスが支え合うジャズ "Bone & Bari"

今、聴いているのはジャズ・トロンボニストの Curtis Fullerカーティス・フラー(1934〜)のアルバム "Bone & Bari" です。

このアルバムがジャズの棚に置いてあったとして、タイトルだけだと何の楽器のアルバムなのか分らないかも知れませんね。このアルバムではトロンボーンと、後は何の楽器がフィーチャーされているでしょう?って、答えは記事のタイトルに書いてしまっていますね。バリトン・サックスです。

サックスと言えばアルト・サックス、テナー・サックスなら知っているけれど、バリトン・サックス…?どんな音がするかはともかく、名前からしてアルトやテナーより更に低い音がするんでしょうね。

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道化た音色、ソプラノ・サックスでジャズ

ソプラノ・サックスはクラリネットと同じくらいの長さ、大きさの楽器です。同じくらいの大きさだから音域も近いかというと、そういうことは無くて、クラリネットのほうが1.5倍ほども広いのだとか。どちらに広いかというと、低音のほうに広いそうです。

ソプラノ・サックスの音色はどうでしょう?うーん、おどけた感じはクラリネットにも似たところがあるけれど、独特のエグい感じからオーボエのほうにより近いかも。ってあれ?ネットで演奏の動画とかを見てみると、それほど癖のある音はしていないような…

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過去記事の紹介、中南米のクラシック音楽について

今回紹介する過去記事はどちらも、中南米の「クラシック音楽」です。

中南米クラシック音楽といって、どのようなイメージが浮びますか?器楽奏者ならたくさん思い浮びます。キューバ出身のホルヘ・ボレットとか、チリ出身のクラウディオ・アラウとか、アルゼンチン出身マルタ・アルゲリッチとか。周辺地域の出身で、欧州では既に失なわれた伝統を保持している人。(アルゲリッチは別だけど)作曲家だとちょっと少ないかな。例えばブラジルのヴィラ=ロボスとかが思い浮びます。

今回紹介するのは、ブラジルの「ワルツ王」フランシスコ・ミニョーネと、レクオーナキューバン・ボーイズで有名なエルネスト・レクオーナです。二人とも、二十世紀直前の生れで、同世代です。ヴィラ=ロボスよりは10才ほど年下です。

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ラフマニノフは微妙な位置にいる作曲家

今日はロシアの大ピアニストにして大作曲家Sergei Rachmaninovセルゲイ・ラフマニノフ(1873〜1943)のお話しです。…大作曲家というのはちょっと違うかな…まず第一にピアニストですよね。2メートルを越す巨躯と、12度を掴める巨大な手。手が小さかったことで知られるアリシア・デ・ラローチャはやっと8度だったそうですが。どれだけ大きいんだ。

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打楽器は良いね、癒されるね…「BALI 1928、バリ島に於ける1928年録音」

「BALI 1928、バリ島に於ける1928年録音」第五巻を買いました。おおまかに、いわゆるインドネシアにおいて演奏される「ガムラン」「ガムラン音楽」を収録したもので、1928年に 78 rpm disc に録音されたものです。ノイズの内から立ち昇る響きが魅力的なこのシリーズはとても気に入っていて、集めているものです。この第五巻で完結。

iTunes Store で検索すると "Bali 1928" のシリーズは六つ引っ掛りますが、"Bali Anthology: The First Recordings" はベスト盤です。危うく買いそうになりました…

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