How My Heart Sings

ななほし、やほし、こころほし。

ロベルト・ジェラール、ファリャ以降で最も凄いヤツ?

今回の記事は、スペイン出身の作曲家 Roberto Gerhard、ロベルト・ジェラール(1896〜1970)についてです。「恋は魔術師」等で超有名なマヌエル・デ・ファリャ以降の最も重要な作曲家として、ロベルト・ジェラールは再評価が進んでいるそうです。入手し易いものとしては、CHANDOSレーベルからオーケストラ作品のアルバムが合計5枚出ています。

この作曲家は割と好きというか、気になる作曲家で、アルバムは以前から集めていました。それは記事のタイトルにも含めましたが、「スペインの作曲家で、ファリャ以後に凄い人っていないの?」とずっと考えているからです。

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ホアキン・トゥーリナ、ほんのちょっと押しが足りないヤツ

今日はスペインの作曲家、Joaquín Turina、ホアキン・トゥーリナ(1882〜1949)のアルバムを紹介します。トゥーリナはスコラ・カントルムでヴァンサン・ダンディに学び、またピアノをモーリツ・モシュコフスキに学んだとのこと。マヌエル・デ・ファリャ(1876〜1946)とは親友だったということです。最終的には、フランコ政権を嫌ってアルゼンチンへ亡命したファリャと異なり、トゥーリナは非政治的な立場を取って、スペインに残っていますが。

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過去記事の紹介、ワールドミュージック編(ただし、日本人が演奏したもの)後編

過去記事の紹介、ワールドミュージック編(ただし、日本人が演奏したもの)前編に続いて、タイトル通り日本人が演奏したワールドミュージックを紹介します。

今回は、コロンビア発祥の「クンビア」と、ジャマイカ発祥の「ダブ」です。

クンビアを日本人が演奏したもの

クンビアというのは、南米はコロンビア辺りが発祥とされるポピュラー音楽です。初期のものは、1950年代辺りから録音が残っているそうです。1960年代に商業音楽化が進み、世界中で聴かれたとのこと。規模は違えど、ボサノバやレゲエと同じような道を通ったんでしょうか。

ここで広田三枝子さんが歌っている「恋のクンビア」は1965年の作品で、日本人が作曲したものです。この年の紅白歌合戦出場曲です。ちょうど、クンビアの商業化と時期が近いですね。日本でこんな曲が書かれ、紅白歌合戦で歌われるのだから、けっこう流行ったんでしょうね。

この記事については、まず曲を聴いてくださいとしか言えないです。聴けば分るさ。上手く真似したとかパクリとかいうレベルを越えているので。

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ダブを日本人が演奏したもの

Dub、ダブとは何でしょう?Wikipedia によると、以下のように定義されているようです。

ダブは(レゲエ)楽曲のリズムを強調してミキシングし、エコーやリバーブなどのエフェクトを過剰に施すことで、原曲とは全く別の作品に作り変えてしまうことである[1]。リミックスの元祖とも言われる。

まあ、原曲を跡形も無いくらい変形してしまうようなもの、でしょうかね。でも、良くある「リミックス」とは違って、曲を台無しにしたりはしないようです。原曲の良いところだけ吹き飛ばして、何も後に残らないようにしてしまうようなものとは。

このアルバムにおける原曲というのは、沖縄諸島辺りで歌われる民謡とかそういったものです。素朴で暖かな原曲がダブという手法によって異化され、全く別の音楽のように…はなっていないな。原曲が強過ぎるのかも。どれだけエフェクトをかけようが何をしようが、全然負けていない。

どんなものか聴いてみようという方は、この記事を読んでみてください。

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過去記事の紹介、ワールドミュージック編(ただし、日本人が演奏したもの)前編

自分は、いつもは主にクラシック音楽を聴いていますが、反動でも来るのか時々全然月のジャンルの音楽を聴きたくなるときがあります。具体的には、クラシック音楽ばかり聴くことに煮詰ってきたときとか。

「こんな同じ曲ばっかり聴いていて何になるんだよ!!ムキー!!」ってなるのですよ。…これは、クラシック音楽を聴かない人から、良く言われますよね。「そんな、同じ曲ばかり買ってどうするの、そんなに違うの?」普段ならそれに対してムキになって反論するのですが、煮詰ってしまうと反論できなくなる。

今日紹介するのは、そんな気分のときに書いた記事です。

バルカン半島の音楽を日本人が演奏したもの

バルカン半島といって、イメージが湧くでしょうか?イタリア半島の右隣り、ギリシャマケドニアセルビアクロアチアブルガリア、トルコ。場合によってはルーマニア辺りまでを含む場合があるそうです。

ギリシャマケドニアセルビアクロアチアブルガリア、トルコ、各々国名と同じ名前の付いた様々な言語が話されるエリアです。それらの言語は各々、関係が深かったり全然別の由来があったりします。そうした地域で演奏される近くも遠くもあるごった煮な音楽を日本人のグループ「ピラミッドス」が演奏し、それがマケドニアの国営テレビで紹介されて大ヒットしたというのがこの記事のネタ元です。

ピラミッドスの演奏とはどのようなもので、どのように受容されたのでしょうか。面白そうと思った方は記事を読んでみてください。

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 レゲエを日本人が演奏したもの

…何を言っているんだ、レゲエは世界中で、日本全国津々浦々で演奏されているじゃないか、とお思いでしょうが…自分は、ドレッドヘアとかレゲエ風のファッションに身を包んだ日本人のレゲエの人達が苦手です。というか、身についていないことをしている感がハンパ無くて正直嫌いです。

本場より本場っぽい演奏をするのは、本場の人も忘れてしまったものを受け継ぐようなことは、日本人が得意とするところかも知れません。でも、日本人が演奏するのに、本場の雰囲気をそのまま引き写したようなものばっかりというもの…ねぇ。

このWhat's Love?、ワッツラブというグループが演奏しているのは確かにレゲエなんですが、元ネタが「昭和の歌謡曲」あるいは「昭和の歌謡曲っぽい曲」なところが独自な点です。森繁久弥の「知床旅情」とかを演奏しているんですが、なかなか面白いですよ。

なおこのジャケット絵は、漫画家の土田世紀という方の手になるものです。描かれているのはメンバーの三人なんですが、凄い似てます。記事のほうにはメンバーが出演している動画もあるので、観てみてください。

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過去記事紹介、ポピュラー音楽編

 過去記事の紹介、今回は「ファビュラスウェイラーズ」「マリアンヌ・フェイスフル」「ペンギン・カフェ・オーケストラ」についてです。

The Fabulous Wailers

このアルバムは、レゲエを大人買いしていた頃に、中身を見ずに買ってしまったものです。…だって、ウェイラーズっていったら、ボブ・マーリーとウェイラーズでしょ。でも、中身はレゲエじゃなかった、というかウェイラーズ違いだったという記事です。

ファビュラス・ウェイラーズといって分る人がどれだけ居るというのか、という問題はあります。でも、聴いてみれば一発でどの時代に属している音楽か分りますよ。

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マリアンヌ・フェイスフル

マリアンヌ・フェイスフルといって、どんなイメージが浮ぶでしょうか?クラシック音楽を聴く側からすると、クルト・ワイルやキャバレー音楽を濁声で歌う味のある歌手、といったところでしょうかね。昔は美人だったんだろうな、とは思っていたけれど…調べていくと、昔は美人でなくて凄い美少女だったのな。検索していくと、昔の驚異的なというか怖いくらいの写真とか出てきて、驚きました。

一つ目の記事ではマリアンヌ・フェイスフル本人の歌に、二つ目の記事ではマリアンヌ・フェイスフルの人生や他への影響について書いています。

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ペンギン・カフェ・オーケストラ 

Penguin Cafe Orchestraペンギン・カフェ・オーケストラに対する反応というと、どんなものでしょうか。おおまかに、こんな感じでしょうか…「ペンギン・カフェ・オーケストラってあったよね?」「あー、あったあった、凄い懐しいよね」

…こんな反応が多いのは、この名前が特定の時代と強く結び付いているからでしょうね。一時期凄い流行ったけれど、その後は消えてしまった音楽。

この記事は、ペンギン・カフェ・オーケストラの現在について書いています。気になった人は、この記事を読んでみてください。この記事は軽い気持ちで書いたのですが、思いの外継続してアクセスがあります。

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